2018年6月30日(土) 16:00 ~ 18:30
場所:吾妻交流センター
第22回の交流会では、前半は名倉勝さん(株式会社経営共創基盤)に、後半は保高徹生さん(産業技術総合研究所)にそれぞれご講演いただきました。
前半の名倉さんのご講演では、昨今世界的に注目され様々な活動が実践されているオープンイノベーション、イノベーションを生み続けるためのエコシステムにについてご紹介いただきました。イノベーションに関わる施策の日米比較などもあり、これからの世界や日本の動向を考えるきっかけの多い、とても面白いご講演でした。
後半の保高さんのご講演では、福島でのこれまでの活動や関連した研究についてご紹介いただきました。現場の研究者の目で見た福島の状況、除染等に関わる話題等、聞き応えのあるお話が満載のご講演でした。
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発表者:名倉勝さん(株式会社経営共創基盤)
タイトル:イノベーション創出のための政策とエコシステム
新しい技術やアイデアから革新的な製品やサービスを生み出し社会にインパクトを与える”イノベーション”に多くの企業が関心を持ち、国の政策でもイノベーションを目的としたものが数多く打ち出されています。
そして、近年はイノベーションを生み出す環境である、”イノベーション·エコシステム”をどのように構築するのか、ということが行政でも話題になっています。
今回の講演では、私が文部科学省在籍時に携わったイノベーション関係政策や、イノベーション創出が盛んなボストンで中心的な役割を果たしているマサチューセッツ工科大学周辺のイノベーション·エコシステムをご紹介します。
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発表者:保高徹生さん(産業技術総合研究所)
タイトル:大規模環境災害の研究·実務に関する7年間の個人的経験
私は、農業土木、環境コンサルタント、環境リスク学、地盤環境工学などの分野を学生、民間企業社員、研究者として、土壌汚染や廃棄物等の一般的にはあまり好まれないものを対象に活動してきた。
2011年に研究者になった後は、ご縁があり放射性セシウムの計測技術、環境動態評価、廃棄物管理、避難指示区域の住民との対話、モニタリングに関わる国際的な精度評価などの実務·研究をさせて頂いている。
自分の研究分野とは異なる分野の研究も多いが、避難指示区域の道路でたまたま立ち話をした方の存在であったり、所内の研究者からの誘いであったり、隣の研究所の偉い人からの要請であったり、自治体や国からの依頼であったり、巻き込み、巻き込まれつつ、色んな人に繋がれ、繋ぐことをしてきた7年であった。
今回は、個人的な経験を振り返えるとともに、福島の美味しいものを(画像で)紹介したいと思う。
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