第31回交流会

2021年4月24日(土) 16:00 ~ 18:30

場所:オンライン

 第31回の交流会では、前半は三嶋雄太さん (筑波大学)に、後半は森下拓往さん (宇宙関連スタートアップ勤務)にそれぞれご講演いただきました。

———

発表者:三嶋雄太さん (筑波大学)

タイトル:がんをマイクロチップ上に三次元構築する!「Cancer-on-a-Chip」

 免疫細胞を遺伝子編集してがんの治療に用いる再生医療製品が承認され話題になっています。最近(2021.2)も本邦2品目の商品が製造販売承認がありました。

 今後、免疫細胞に機能増強を目的とした遺伝子編集を施し、がんなどの標的を効率的に排除する製品の開発競争が行われると予想されます。しかしながら、実際に機能増強を行った免疫細胞がその期待どおりの能力(例えば、がんのところだけに集まったり、攻撃力を強くしたり)を発揮できているかを詳細に検証するには動物モデルの利用では限界があります。

 そこで今回、免疫細胞に攻撃されないよう遺伝子編集した iPS細胞と、マイクロ流体デバイスを用いることで動物を使用せず顕微鏡下で、がん組織と免疫細胞の様子を観察できる Cancer-on-a-Chip を開発しました。iPS細胞を使ったアプリケーションやマイクロ流体デバイス技術のご紹介をさせて頂きます。

———

発表者:森下拓往さん (宇宙関連スタートアップ勤務)

タイトル:地球観測ビジネス最前線

 ここ5年程度の間に、宇宙から地球を観測したデータを用いたビジネスは、衛星の輸送手段·衛星からの観測手段·データの解析手段の劇的な進歩とともに爆発的に広がっています。

 今回は、宇宙機関と民間企業でのエンジニアとしての経験をもとに、近年の事例や特徴を自身の開発経験を交えてご紹介いたします。

———