2021年1月16日(土) 16:00 ~ 18:30
場所:オンライン
第30回の交流会では、前半は陰山大輔さん (農業·食品産業技術総合研究機構)に、後半は河尻耕太郎さん (産業技術総合研究所)にそれぞれご講演いただきました。
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発表者:陰山大輔さん (農業·食品産業技術総合研究機構)
タイトル: 昆虫を操る微生物を操ることはできるか?
昆虫の体内には様々な微生物がひっそりと生息している。細胞内に生息し、母から子に綿々と受け継がれてきた微生物の中には、自分の都合のいいように昆虫の生殖システムを巧妙に操るものがいる。
微生物による昆虫の生殖操作の多様性と普遍性、微生物と昆虫との間で繰り広げられてきた進化ゲームについて紹介するとともに、このような微生物を利用して害虫駆除や益虫繁殖に役立てるといった試みについてもお話しします。
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発表者:河尻耕太郎さん (産業技術総合研究所)
タイトル:研究開発を「超」効率化する革新的実験計画法「Multi-Sigma」 – 人間による試行錯誤からAIによる探索へ –
私の発表では、AIの技術を活用して、実験の労力を大幅に(場合によっては1/100以下に)削減できるとともに、従来人の先入観によって発見されていなかった全く新しい解をも簡易に探索できる、革新的実験計画法「Multi-Sigma」について発表します。
人による試行錯誤からAIによる探索の時代になったとき、研究開発の在り方はどのように変わるのでしょうか?
本発表では、私のこれまでの産総研、MIT、OECDでの活動を通じて得られた知見·経験をご報告するとともに、今後のAI時代における研究開発の在り方について、みなさんと議論を行いたいと思います。
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