2019年5月18日(土) 15:30 ~ 18:30
場所:吾妻交流センター
第26回の交流会では、前半は羽田良之さん(筑波大学大学院教育研究科)に、後半は宮崎英治さん(宇宙航空研究開発機構)にそれぞれご講演いただきました。
前半の羽田さんのご講演では、国際バカロレアとはそもそもどのようなものか、世界と日本の状況の比較といった概要、日本の教育との折り合いのつけ方や経験者からのヒアリング事例などをご紹介いただきました。教育分野から一歩離れた視点からの国際バカロレア教育の評価まで伺えた、とても面白いご講演でした。
後半の宮崎さんのご講演では、宇宙空間で宇宙機の周囲を包む材料について、どのような特性のものが使われているか、過去に宇宙で発生した不具合の事例、及び研究評価に関する最近の活動についてご紹介いただきました。宇宙空間に曝露された部材がどのように変化するのか、実機の写真を用いてご紹介いただき、非常に興味深いご講演でした。
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発表者:羽田良之さん(筑波大学大学院教育研究科)
タイトル: 国際バカロレア(IB)教育をネタに日本の教育を考える
最近、日本各地で国際バカロレア(IB)認定校が増えていることはご存知ですか?
以前は日本におけるIB認定校の多くはインターナショナルスクールでしたが、近年はフツーの小中高校(学校教育法第一条に基づくいわゆる”一条校”)においてIB教育が導入され始めています。交流会では次のような疑問に答えていきます。
IB教育とはどういうものか?
なぜ日本でIB認定校が増えているのか?
日本の教育とは何が違うのか?
私は大学卒業後、政府系金融機関での投資銀行業務、海外ビジネススクール留学を経て、現在は社会人向け人材育成に携わりつつ、IB教員資格を持つ高校教師になるべく筑波大学大学院で教育学を学んでいます。
別の業界から学校教育の現場に飛び込むことになりますが、そのような立場からIB教育を紹介しつつ、そこから話を発展させて日本の教育について皆さんと考えたいと思います。
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発表者:宮崎英治さん(宇宙航空研究開発機構)
タイトル:宇宙用材料研究と、社会科学研究への参画
人工衛星など宇宙機で使う材料にまつわる研究を行っています。
宇宙空間の環境と、材料がそのような環境でどのような影響を受けるのか、保護するための対策はどのように行っているのか、といった宇宙用材料研究の概要をご紹介します。
また、昨年度から社会科学研究のチームに参加し、国立研究開発法人における評価とマネジメントについても考えています。
私が感じている課題と、その課題解決に向けた取り組みについてご紹介します。
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